dynabook G83/HS – RAM搭載量32GB超、重量1kg未満の軽量ノートPCを約3万円で調達する

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dynabook G83/HS – RAM搭載量32GB超、重量1kg未満の軽量ノートPCを約3万円で調達する – Technically Impossible

PC 買い物

いつの頃からか、ブランドを問わず、ノートPCのRAMといえば、増設できないのが当たり前になってきた。ユーザー自らSSDを換装する余地を残しているモデルはあるものの、RAMについては換装、増設を認めないものばかりだ。特に薄型、軽量のプレミアム・モデルほど、RAMはオンボード実装されている。

あまり知られていない、例外的なモデルの一つがdynabookだ。サポート対象外ではあるが、ユーザー自らSO-DIMMを調達し、換装、増設することができる。dynabookのRAM実装は特徴的で、この換装、増設によって、RAMを最大36~40GB搭載することができる。

dynabookに限らず、この程度のRAMを搭載するモデルを新規調達しようと思えば、20~30万円は下らないだろう。
中古市場に目を向けると、そこにはdynabookの企業放出、リース放出品が多数、出品されている。第10~11世代Intel Coreの8GB RAM搭載モデルであれば、落札価格の目安は送料込みで2万円台半ばだ。
この投稿時点での、32GBの新品SO-DIMM実売価格は8000円台なので、

  • 3万円前後で
  • 32GB超のRAMを搭載した、
  • 重量1kg未満の

軽量ノートPCを獲得することは、dynabookなら非常に現実的だ。

先日、第11世代Intel Coreを搭載したdynabook G83/HSを2万円台前半で落札し、3万円弱で40GB RAMを搭載した軽量ノートPCへ仕立て直すことができた。
この投稿では、事前検討に関連する情報、注意点などを共有する。

dynabook G83/HS

調達コスト

今回、次のコストで調達することができた。金額は、いずれも税込みだ。

dynabook G83/HS23651円ヤフオクにて落札dynabook送料1230円32GB SO-DIMM7542円Amazonにて購入合計32423円

これまでは外出用にLet’s noteを用いていた*1。ストレージを除くComputingリソースだけを比べれば、ほぼ自宅レベルのモバイル環境が3万円台で整ったのだから、もう大満足だ。

本体調達

次のURLは、ヤフオクに出品されているWindowsパソコンについて、クエリー「dynabook g83 1135 (16gb 8gb)」で検索したものだ。抽出されるのは、第11世代Intel Coreを搭載したモデルだ。

https://hatenablog-parts.com/embed?url=https%3A%2F%2Fauctions.yahoo.co.jp%2Fsearch%2Fsearch%3Fva%3Ddynabook%2B16gb%26vo%3Dg83%2Bv83%26is_postage_mode%3D1%26dest_pref_code%3D14%26b%3D1%26n%3D100%26s1%3Dnew%26o1%3Dd%26mode%3D2%26auccat%3D2084039792%26tab_ex%3Dcommerce%26ei%3Dutf-8%26aq%3D-1%26oq%3D%26sc_i%3D%26p%3Ddynabook%2Bg83%2B1135%2B%252816gb%2B8gb%2529%26x%3D0%26y%3D0auctions.yahoo.co.jp

第10世代Intel Coreを搭載したモデルでも、RAMを換装、増設することはできる。ただしマザーボードが改善されており、第11世代モデルの方が作業しやすい。カバーを外せば、SO-DIMMをそのまま交換できるのは共通なのだが、第10世代モデルはSSDをボード裏面に装着しているのだ。

RAMだけでなく、SSDの交換も想定しているならば、第10世代モデルの場合、マザーボードにつながるコネクターをすべて外し、マザーボードを裏返さなくてはならない。第11世代モデルでは、この作業は不要だ。

https://hatenablog-parts.com/embed?url=https%3A%2F%2Fdynabook.biz%2Fmemory%2F23837%2Fdynabook.biz

RAM調達

dynabook G83/HSは2021年のモデルで、第11世代Intel Coreを搭載している。RAM搭載量は、8GB、16GBのいずれかだ。
特徴的なのが、RAMの搭載パターンだ。仕様容量の半分をオンボード実装、もう半分がSO-DIMMとして実装されている。つまり、仕様容量の半分を換装、増設することができる。
16GB、32GB SO-DIMMを換装、増設した場合、RAM搭載量は、それぞれ次のようになる。

初期容量増設後
16GB増設後
32GB82036162440

増設後のRAM搭載量は中途半端だが、モバイル向けIntel Coreは、メインRAMから最大4GBをVRAMとして割り当てるため、それほど神経質になる必要はない。

対応するRAMの仕様だ。この仕様に即して、次のリンクで紹介する、キングストンのRAMを調達した。

  • SO-DIMM 260pin
  • PC4-25600
  • DDR4-3200

キングストン Kingston ノートPC用メモリ DDR4 3200MT/秒 32GBx1枚 CL22 1.2V KVR32S22D8/32 製品寿命期間保証

  • Kingston

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分解~RAM装着

dynabook G83/HSは非常に分解しやすい構造だ。ケース底側のネジ、合計12本を外し、ケースの隙間にピック(スパッジャー)を挿入して、かみ合わせのツメを外していく。

添付写真は底側ケースの内側を写したものだ。本体後部が写真上を向いている。本体後ろ半分を縁取る、黒の樹脂パーツに、かみ合わせのツメがある。LANポート(写真右上)の隙間にピックを挿入し、その周辺から本体後部のツメを外し、最後に反対側のツメを外すと作業しやすい。

カバーを外すと、SSDの上に、RAMスロットが見える。ここに調達したSO-DIMMを装着する。

ちなみにスロット左側の金属部品はクーリング・ファンとヒートシンクだ。これらもネジ止めされており、簡単に分解することができる。気持ちに余裕があれば、このタイミングで分解し、ファンに付着した埃を取り除き、ヒートシンクのグリスを塗り替えておくとよい。

装着後、ケースを戻してPCを起動する。このとき、暗黙のRAMチェックが動作するため、画面が暗転した状態が数分間続く。画面点灯後、BIOS画面にてRAMが認識されているかを確認する。

ハードウェア、並びにOSでも無事に40GB認識されているのが分かる。

注意点

内蔵バッテリ

dynabook G83のバッテリ事情は曰く付きだ。端的には、

  • 短命
  • 突然、充電できなくなった

などなど。

中古品の都合、内蔵バッテリの実効容量は経年なりに減少している可能性がある。互換バッテリは一般市場に流通しており、SO-DIMM同様、容易に調達、交換可能ではあるのだが、純正、互換品を問わず、報告されているような事情には留意しておく必要がある。

https://hatenablog-parts.com/embed?url=https%3A%2F%2Frepair.dynalabo.com%2Fdynabook_pc%2F30599%2Frepair.dynalabo.com
https://hatenablog-parts.com/embed?url=https%3A%2F%2Fdynabook.biz%2Fbattery%2F27681%2Fdynabook.biz

dynabookの内蔵バッテリは、CMOS電池も兼ねており、バッテリが充電不可になるとBIOS設定もリセットされてしまう。最近は65W出力可能なモバイル・バッテリも流通しているが、この点について、代役にはなり得ないのだ。

もともと純正バッテリも中国製なので、いわゆる中華製品の互換バッテリが不可とは言わないが、先の事情を考慮すれば、品質管理すら純正が優っているとも言い難い。

内蔵バッテリの調達は慎重に検討するのが良いと思う。純正バッテリの仕様は、以下の通りだ。

  • DC15.4V
  • 53Wh/3450mAh

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液晶画面

中古品であることに加え、企業放出品の特性上、一般消費者の放出品に比べて、次のようなトラブルに遭遇する確率は高いかもしれない。

  • 被膜剥がれ
  • キーボード圧迫跡
  • 輝度ムラ

いずれも物理的な損傷なので、回復することはできないが、症状を軽減することはできる。端的には、のぞき見防止フィルムを貼るのだ。

埃の混入を嫌気して、フィルムを貼りたくない場合でも、栞のように挟んでおくだけでも、新たなキーボード圧迫跡の発生を緩和することはできる。

特定機種用のものではなく、13.3インチの汎用フィルムを選ぶとよい。

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アダプタ

中古品なので、一切の付属品が備わっていない場合がある。dynabook G83/HSのアダプタはUSB Type-C端子で充電するため、65W出力に対応している汎用品であれば利用できる。

最近は65W出力可能なモバイル・バッテリも販売されている。利用可能なコンセントを探す、その空きを心配することまで考えると、いっそアダプタを利用するという習慣を改め、代わりにモバイル・バッテリを利用するというアイデアも検討する余地がある。

注意しておきたいのは、充電に利用するUSBケーブルだ。確実に65Wで通電することを、仕様として確認するとよいだろう。

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参照

https://hatenablog-parts.com/embed?url=https%3A%2F%2Fdynabook.com%2Fbusiness-mobile-notebook-g-series%2Fg83hs-mar-2021-13-3-inch.htmldynabook.com
https://hatenablog-parts.com/embed?url=https%3A%2F%2Fwww.compuram.biz%2Fmemory%2Ftoshiba-dynabook%2Fnotebook%2Fportege%2Fx-series%2Fx30l-j%2Fwww.compuram.biz

*1:https://hatenablog-parts.com/embed?url=https%3A%2F%2Fimpsbl.hatenablog.jp%2Fentry%2FBestBuy2023impsbl.hatenablog.jp

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